2024年5月11日土曜日

(8)BARE TREES (1972/3/6)

 (8)BARE TREES(Reprise:K44181)1972/3/6(US)










A)①Child Of Mine②The Ghost③Homeward Bound④Sunny Side Of Heaven

B)①Bare Trees②Sentimental Lady③Danny's Chant④Spare Me A Little

 ⑤Dust⑥Thoughts On A Grey Day 

前2作が米高英低のセールスだったこと、さらにCBS時代のベスト盤が好セールスだったこともあって、6thアルバムの「Bare Trees」は、米で72年3月、英で9月リリースとなり、米マーケットに狙いをつけた形となりました。

A①④B①③⑤と半数近くをカーワンが書いていますがテンポの速いストレートな曲(A①B①③)中心でメロディに乏しく好みではないことが個人的な低評価につながっています。A④はインストで前作「Future Games」の流れを汲むソフトな音作り。タイトル曲のB①はジョン・マクヴィーによるジャケット写真とイメージがつながります。


B⑤もインストに近くノイジーなカーワンのgをたっぷりとフィーチャー。一方英フォーク・ロック的なB⑤はいいメロディーだと思います。英の戦争詩人ルパート・ブルックのものにヒントを得たらしい。72年5月のカリフォルニアのライヴから。

ウエルチのA②は珍しくクリスティンがmelotronを弾きfluteの音を出しています。サイケ風の意匠とメロディーがよく合っています。72年の米ツアーのライヴ音源がありました。

ウエルチがソロで再演するB②もいいメロディーでクリスティンのハーモニーが映えます。米ではシングルカットされています。

クリスティンのA③はツアー疲れで自宅のベッドで眠りたいという願望が根底にあったといわれます。動画はシカゴでのライヴ音源。

B④はジョニー・リヴァースやジャッキー・デシャノンにも取り上げられソングライターとしての名を大きく売った1曲。英では”Dragonfly”以来1年ぶりのシングルになりました。またバッキンガム=ニックス時代初期にもレパートリーに入っておりました。


そして最後のB⑥はバンドが拠点としていたベニフォールドの近くに住んでいたスカロット老婦人による朗読で全く意味不明です。

英チャートインせず、米70位ですが、日本では「Mystery To Me」と並んで廃盤にならず長い期間カタログに残っておりました。

カーワンのアルコール依存がひどくなり、リリース後のツアー中にバンドから解雇されています。

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