2024年5月12日日曜日

(12)FLEETWOOD MAC (1975/6/11)

 (12)FLEETWOOD MAC (Reprise:MS2225) 1975/6/11

74年のツアー終了後にボブ・ウエルチはバンドを辞めますが、ミック社長はレコーディング・スタジオのSound Cityでデモを耳にした(聞かせたのは次のLPのprodとなるエンジニアのキース・オルセン)バッキンガム・ニックスのリンジー・バッキンガムの参加を要請。リンジーはパートナーと一緒ならという案で同意。ウエルチ残留案もあったのですが結果的に二人の女性voをフィーチャーしたユニークな11期のスタートとなりました。

10枚目のオリジナル・アルバム「Fleetwood Mac」は結局58週目に#1となるそれまでで最高のセールスを記録しています。しかしブレイクは突然だったわけではなくじわじわとでした。

75年7月にアルバムリリース後長いツアーがスタートし評判を呼んでじわじわと注目されます。リンジーの書いた力強いA①ではバディ・ホリースタイルのロックンロール(といってもスペンサーのいた時期とはずいぶん違います)。イギリスでは最初のシングルとなったA②はクリスティン作のゆったりしたナンバーで、これを何故英Repriseは選ぶか?という感じ。悪くはないけどパンチには欠けます。元クレイジー・ホースのカーティス兄弟が書いたA③はリンジーが歌う高速のロックンロール。このアルバムのブレイクを呼んだ米での最初のヒットA④に続いてスティーヴィーによるセカンドヒットのA⑤を挟んで、バッキンガム・ニックス時代のリメイクになるA⑥。スティーヴィーのハーモニーも冴える名演です。


こっちがオリジナル。
サードヒットのB①に続いてスティーヴィーのB②は父親に捧げられたナンバーでしっとりとしたフォ-クロック。ずいぶん後の話ですがクリスティンの死後追悼でソロでのライヴで歌ったこの曲ではクリスティンとのスライド満載で泣かせました。ちょっとウエルチ時代を思わせるB③はブルージーな香りにワールド・ミュージック的なアフリカン・リズムを盛り込んだもの。しかしベースとなってるのは英~アイリッシュの民謡のダンス音楽のリールに4つ打ちのdsをいれたもの(北中)でこの辺はクリスティンの味付けか。

クリスティンのB④ではワディ・ワクテル(g)が参加。A④と”You Make Loving Fun”を結ぶような曲です。動画は別ヴァージョン。ちょっと”Think About Me”にも通じるものがあります。

B⑤はヘヴィながらドラマティックにもりあがるリンジー曲。






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Think About Me